AIによる
プラント自動運転実用化に
挑戦することで、
省エネ・低炭素社会を
実現する

2005年〜2019年: 熱供給会社
2020年~:森ビル(株) 虎ノ門エネルギーネットワーク(株)出向
前職は熱供給会社にてプラントの維持管理業務に従事し、省エネ対策を講じておりましたが需要側が別の会社だったため需要側がリスクを負う取り組みは実現できませんでした。その点、エリア一体開発を行う森ビルは、エネルギー供給側と需要側が同じなので、両者が連携した省エネ施策等が実現しやすくなります。街全体へ影響力ある仕事ができることに魅力を感じ、入社を決意しました。
profile_Konnai Yoshihiro

現在森ビルは、東京・虎ノ門ヒルズエリアで、グローバルで快適なビジネス環境と高品質な住環境を整備し、国際新都市都心・グローバルビジネスセンターへ進化させる大規模再開発事業を推進しています。2014年の「虎ノ門ヒルズ 森タワー」を皮切りに竣工が続き、2023年には「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」が竣工する計画です。進化を続ける虎ノ門ヒルズエリアにおけるエネルギー供給を担う会社として、森ビルと電力会社の共同出資で設立されたのが、現在所属する虎ノ門エネルギーネットワーク(株)です。私の役割の一つは、「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」の第1プラントを維持管理し、安定的なエネルギー供給の実現、省エネ、省コスト、低炭素化推進のための施策を推進することです。また2023年竣工予定の「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」に設置される第2プラントと「麻布台ヒルズ」プラントにおいて、第1プラントで得た知見を活かし、より良いプラントへ進化させる取り組みを進めています。
熱供給システムの特徴を教えてください。
私たちが重視しているのが、「環境への配慮」と「災害への備え」です。それらの実現のために、熱・電力のネットワーク構築による熱電併給やAI技術を活用した負荷予測及び自動運転によるエネルギー供給システムの最適化、さらにエネルギー事業者、ビル管理者、テナントが協働したエネルギーマネジメントなどの取り組みを進めています。これらにより、国内トップレベルのエネルギー効率の実現を目指しています。特にAI活用は、熱電併給のエネルギー供給では国内初の取り組みです。具体的には、季節、昼夜、曜日等の変化で熱と電力の供給量がどのように推移するか、その3年間のデータを蓄積し、AIがデータを読み取ってシステムを制御し、自動運転を実現するもので、2年半分のデータが蓄積された虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」では、自動運転の実証実験を開始しています。また「災害の備え」では、非常災害時でも電気と熱を継続して供給できる仕組みが構築されており、テナントの業務継続や帰宅困難者支援にも貢献します。

森ビルの強み、森ビルらしさを、
どのようなところに感じますか。
普段の仕事における悩みや課題、それら解決のために考え抜いて実行することなど、すべての仕事は、森ビルの理念である「東京を世界一の都市へ」に繋がっています。このベースがあるからこそ「挑戦して失敗してもそれが糧になる」という風土が根付いており、多くの社員は、新しいことに挑戦してやり抜く意識を持っているのが強みだと感じています。「こうやりたい」と思ったら、それにトライできるのが森ビルという会社です。森ビルは、アークヒルズや六本木ヒルズといった前例のないプロジェクトに挑戦してきました。妥協せずに「やるべきこと」を実現する森ビルのDNAを、私も継承していきたいと思っています。

先に述べましたAIを活用した自動運転業務の実用化が直近の目標です。AIによる熱電併給のエネルギー供給では過去にモデルがないため、社内だけではなく、共同事業者や設計・施工者、有識者の方々から意見をいただきながら進めています。現在行っている実証実験は、エネルギー供給と並行して進めているため「供給支障」が発生する懸念もありますが、関係者の多くは前向きで建設的です。早期の実用化を実現したいと考えています。AI自動運転が実用化すれば、省エネ・低炭素の一層の進展に大きく寄与することは間違いありません。一つのモデルケースとして、他社への波及効果もあります。このAIに限らず、私たちの多彩な省エネ技術、新しい技術を外部に発信することで、社会全体の低炭素化推進の一助になりたいと思っています。
schedule 1日のスケジュール
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8:50虎ノ門ヒルズ出勤
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9:00朝礼・メールチェック
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10:00新プラントに関する工事定例会議
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12:00ランチ
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13:00工事図面のチェック
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15:00コミッショニング会議
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18:00退勤
private プライベート
福利厚生のカフェテリアプランが充実しており、それを活用して書籍の購入や家族との旅行、映画鑑賞などを楽しんでいます。個人的には10年前からランニングを続けています。ダイエットが目的で始めましたが、走る楽しさを覚えてしまい、富士山を走って登る「富士登山競争」も完走しました。